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株価指数と ETF· レッスン 6 / 8· 5 分

レバレッジ ETF のボラティリティ・ディケイ Leveraged ETF Decay

2 倍のレバレッジ ETF は毎日の値動きを 2 倍にしますが、長いもみ合い相場ではこっそり「空気が抜けて」いきます。

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テキスト版の解説 · 株価指数と ETF レッスン 6「レバレッジ ETF のボラティリティ・ディケイ」

2 倍のレバレッジ ETF は毎日の値動きを 2 倍にしますが、長いもみ合い相場ではこっそり「空気が抜けて」いきます。

毎日 2 倍であって、長期で 2 倍ではない

レバレッジ ETFは毎日の終値後にポジションを調整し、その日の値動きが指数の 2 倍になることだけを保証します。何日も続けると、結果は単純な 2 倍ではなくなります。

もみ合い相場でこっそり目減り

指数は上がって下がって元に戻ったのに、レバレッジ ETF は戻れない——これがボラティリティ・ディケイ(減価)です。値動きが大きいほど早く目減りするので、長期保有より短期向きです。

結果は道筋しだい

指数が毎日少しずつ上がると、複利で 2× ETF は「指数の上昇率 × 2」を上回ります。2 日続けて 10% ずつ下がると、2× ETF の下落は 38% ではなく 36% です。終点が同じでも、道筋が違えば結果も違います。−1 倍のインバース ETF も、もみ合いで目減りします。

このレッスンのポイント

  • レバレッジ ETF が追いかけるのは「毎日」のリターンの倍数で、長期リターンの倍数ではありません。
  • 行ったり来たりの相場では、毎日のリバランスがボラティリティ・ディケイ(減価)を生み、値動きが大きいほど速く目減りします。
  • 結果は値動きの経路しだいです。穏やかな一方向の上昇なら「指数の上昇率 × 倍率」を上回ることもありますが、もみ合いでは下回ります。
  • レバレッジ ETF は短期の売買向けで、長期保有には向きません。

実際に試してみよう

次の練習は、このレッスンのインタラクティブ・シミュレーションで取り組めます:

  1. 「2 日間の例題」を押しましょう:指数が +10% のあと −9.09% で元に戻ると、2 日後の 2× ETF はいくら?
  2. 「行ったり来たり」を選んで 40 日目まで再生しましょう:指数はどれだけ上下した?2× ETF と −1× ETF は?
  3. 1 日の変動幅を 2% から 8% にしましょう:減価は大きくなる?小さくなる?
  4. 「上昇トレンド」を選びましょう:今回、2× ETF は指数の上昇率の 2 倍を上回った?

クイズと解説

1. 指数が 1 日目 +10%、2 日目 −9.09%(元に戻る)でした。2 倍のレバレッジ ETF は 2 日後どうなっていますか?
答え:約 1.8% の損。1.2 × (1 − 0.1818) ≈ 0.982 です。
2. レバレッジ ETF の長期保有がすすめられないのはなぜですか?
答え:もみ合い相場ではボラティリティ・ディケイが起きるから。指数が元の水準に戻っても、レバレッジ ETF は損をしていることがあります。
3. 指数が 2 日続けてそれぞれ 10% 下がりました。2 倍のレバレッジ ETF は 2 日間で合計何 % 下がりますか?
答え:−36%。指数は 0.9 × 0.9 = 0.81 で合計 19% の下落、2 倍 ETF は 0.8 × 0.8 = 0.64 で合計 36% の下落です。2 × 19% = 38% にはなりません。

このレッスンの用語

  • レバレッジ ETF (Leveraged ETF):指数の日々のリターンの 2 倍や 3 倍(または逆)をめざす ETF で、毎日リバランスします。
  • ボラティリティ・ディケイ(減価) (Volatility Decay):レバレッジ商品が上下に振れる相場で、毎日のリバランスによって少しずつ価値を失っていく現象です。
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