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出来高・ボラティリティ指標· レッスン 8 / 8· 6 分

A/D ラインとチャイキン・マネーフロー(CMF) Accumulation/Distribution & CMF

前日より上がったかどうかだけでなく、終値がその日の高値・安値の範囲のどこにあるかも見ます。高いところで引ければ買い手が強く、低いところで引ければ売り手が強いということです。

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テキスト版の解説 · 出来高・ボラティリティ指標 レッスン 8「A/D ラインとチャイキン・マネーフロー(CMF)」

前日より上がったかどうかだけでなく、終値がその日の高値・安値の範囲のどこにあるかも見ます。高いところで引ければ買い手が強く、低いところで引ければ売り手が強いということです。

上がったかどうかより、どこで引けたかが大事

CLV(終値位置)は、終値がその日の高値と安値の間のどこにあるかを見ます。高値で引ければ +1、安値で引ければ −1 です。高く始まってから一日中売られて安値圏で引けたなら、取引中は売り手のほうが強かったということです。

A/D:引けの位置で記録

OBVは前日より上がったか下がったかだけを見て、その日の出来高をまるごと記録します。A/D ライン(累積 / 分散ライン)は出来高に CLV を掛けてから累計します。2 本の線の向きが逆になったら、よく見ておく価値があります。

CMF:直近 20 本で優勢なのはどちらか

チャイキン・マネーフロー(CMF)は直近 N 本の「CLV × 出来高」を合計し、総出来高で割ったもので、−1 から +1 の間に収まります。0 より上が続けば買い手寄り、下なら売り手寄りです。これは裏付けであって、売買の指示ではありません。

このレッスンのポイント

  • CLV =((終値 − 安値) − (高値 − 終値))÷(高値 − 安値)で、範囲は −1〜+1 です。高値で引ければ +1、安値で引ければ −1 です。
  • A/D ラインは 1 本ごとに「CLV × 出来高」を積み上げます。OBV は終値の上げ下げで出来高をまるごと足し引きするので、両者の向きが逆になることもあります。
  • CMF = 直近 N 本(よく使うのは 20)の「CLV × 出来高」の合計 ÷ 出来高の合計です。0 より上が続けば買い手寄り、下なら売り手寄りです。
  • 価格は上がっているのに A/D が下がり続けるのは、売り抜け(ディストリビューション)が起きている可能性を示します。こうしたダイバージェンスは警告にすぎず、価格による確認が必要です。

実際に試してみよう

次の練習は、このレッスンのインタラクティブ・シミュレーションで取り組めます:

  1. 「高寄り安引け」で、紫の区間のローソク足にカーソルを合わせましょう。この足で OBV と A/D はそれぞれいくつ記録しましたか? なぜ一方がプラスで、もう一方がマイナスなのでしょう?
  2. 74 本目まで再生しましょう。紫の区間で OBV と A/D の 2 本の線はそれぞれどちらへ向かっていますか? その後、価格はどう動きましたか?
  3. 「安寄り高引け」に切り替えましょう。紫の区間で CMF の棒はゼロラインの上ですか、下ですか? その間、価格は上がりましたか、下がりましたか?
  4. 「出来高と価格が連動」に切り替えて、CMF の期間を 20 から 10 に変えましょう。CMF の棒はより跳ねるようになりますか、落ち着きますか?

クイズと解説

1. あるローソク足の高値 $12、安値 $10、終値 $12 のとき、CLV は?
答え:+1。高値で引けたので、CLV = +1 です。
2. 今日の終値は昨日より高いものの、高く始まった後に下がり続け、その日の安値付近で引けました。この日の OBV と A/D はそれぞれどうなりますか?
答え:OBV は増え、A/D は減る。OBV は昨日より上がったかだけを見て出来高をまるごと足します。A/D は終値の位置を見るので、安いところで引けると CLV がマイナスになり、減少として記録されます。
3. CMF(20) が何週間も続けて +0.2 前後にあります。これは何を示していますか?
答え:取引の多くが高めに引けたローソク足で起きていて、買い手が優勢。CMF がプラスなのは、資金の流れが全体として買い手寄りだということです。

このレッスンの用語

  • A/D ライン(累積 / 分散ライン) (Accumulation / Distribution Line):「CLV × 出来高」を 1 本ずつ足し合わせたものです。終値が高値に近いほど買い方の出来高として多く加算され、上げ下げだけでなくローソク足内部の強弱を見ます。
  • CLV(終値位置) (Close Location Value):終値がその足の高値と安値の間のどこにあるかを −1 から +1 で表したもので、高値で引ければ +1、安値なら −1、真ん中なら 0 です。
  • チャイキン・マネーフロー(CMF) (Chaikin Money Flow):直近 N 本(ふつう 20)の「CLV × 出来高」の合計 ÷ 出来高の合計で、−1 から +1 の範囲です。0 より上が続けば買い方が優勢です。
  • OBV (On-Balance Volume):上昇日は出来高を足し、下落日は出来高を引いた累計で、資金の流れを表します。
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